<<うめ備忘録>> ~Random Walk~

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モールス、電信、ストレートキー

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電信/モールス信号で通信するのはプロの世界では無くなったが、アマチュア無線の世界では健在です。
しかし、ほとんどの人はエレキーといって「長点と短点がきちんと決められた長さで出る機器」を使っています。

とある会合でAさんが(写真右の)ストレートキー(通称:コメツキバッタ)を持ってきた。
ストレートキーはちゃんと自分で短点、長点を打たないといけないのでけっこう難しい。

左にあるの電信を解読し文字で表示する装置です。
左のキーでちゃんと正しいモールス符号を打たないと文字が表示されません。

会合に来ていた数人が電信を打つことができるのですが、Jさんを除いてみな普通はエレキーを使っています。
じつは、唯一ストレートキーにこだわり使い続けているJさんは「自分は絶対正しい符号を打っている」と長年信じているんです。

Aさん: 「Jさん、ちょっと打ってみて」
Jさん、得意げに: 「私が正しい電信のお手本を見せてあげましょう」
一生懸命打ってみるがちゃんと表示されない。

Jさん:   「これおかしいよ」
SENさん: 「ちょっとかしてみて」・・・ちゃんと出てくる。
その後、Nさん、Oさんがやってみるとちゃんと出てくる。

Jさん:   「おかしいなあ」と何度もやってみるが、、、、おなじ。

「長点がながすぎる」
「短点が短い」
「符号が乱れる」
と、踏んだりけったりの悪評が、おまけに、電信勉強中の数人からもOMのプライドを無視された評価が続く。

Jさん、その後も未練が続くらしく最後までキーを離さない。
時々、SENさん、Nさんがやってみるとちゃんと出てくるし、どうもJさんの立場が無い。

まあ、こう書いてしまうとJさんの技量がうたがわれてしまうが、決してそんなことはなく、毎日のように電信でアクティブなJさんの技術に機械がついていけないだけなのです

帰り際、「オレの符号はこんなにバラバラなのかなあ」
「機械では認識できないけど、人間は解読してるんだから良いんじゃない」とよく分からない励まし方をしてしまった。
まあ、馬力のある「めげない」Jさん、これからも頑張ろう